時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

なぜ洋服を買うかって?

自分のお金で何を買うか。


一人暮らしをしている友人は、基本、お金は生活費と、あとは如何に家で快適に過ごせるかを考えて、家具を買うことが多い。

クッションや寝具、便利な調理道具、電化製品、たまにゲームソフト。そんなところ。もちろん、外食なんかにも。

 

私も一人暮らししていたこともあるが、基本的には、家で使うものよりは、身に着けるもの、持っていくものにお金を使いがちだった。今は、趣味と、身に着けるものにお金を使うことが多い。

 

つい最近、欲しいものを挙げていった時、衣料品ばかりだったことに友人が気づいて不思議がっていたけれど、独身の女の買い物なんて、洋服か趣味くらいのものだ。
その友人は、着るものにこだわりがない。
唯一のこだわりと言えば、サイズくらいか。

 

そうやって考えたら、洋服なんていくら買っても、それを身に着ける己は一人。

同年代の人は、家庭を持っている子もいるというのに、自分のためにしかお金を使わない自分に、若干情けなさと後ろめたさを感じるものの。

 

それでも、日用品以外の気に入ったものを買えるって、ウキウキと興奮するね。

仕事をやっていてよかったと思えることは、お金をある程度自由に使えることを嬉しく感じること、かな。


私もそうだけど、なんでまた、買い物=洋服みたいになるほど、現代人は服ばかり買い漁ってしまうのか。

 

多くのその理由はさ、変化を求めているからなんだと思う。

毎日の代り映えのない日常に、何か新しいこと、興奮が欲しいのよね。

そして、それを買えば何かが変わりそうな、そんな期待をしている。

例えば、このスカートを買えば、いい出会いがあるかもしれない、とかね。
(場合によっては、それを言い訳に買ったり)


ま、そこまで劇的なことは起こらなくても、何かを買えば、何かが変わる気はする。

でも、たかが服を買ったくらいで人生が変わるなんてこともなく。

所詮は、自ら変化を起こせないから、すがるように買い物で満たしてるだけ。

服を一つ買うなんて、すごく簡単にできることだから。

 

私もシーズンごとに大まかな値段の中で洋服を買う。

私の場合、単純に悩みたくないからってのが大きい。

特に、秋の服装にいつも悩む。

何を着ても、あまり楽しくない。それは、秋の服を長らく買っていなかったせいだ。

いつも着れるカットソーにカーディガン、ちょっとした上着。このパターンがあまりにも変化がなさ過ぎて、つまらない。

 

秋って、一番おざなりにされる季節なのだ。すぐに冬がくるからと。

だから着られる服が限定され、それを毎日苦痛の中で選んで着ていく。

少ない選択肢の中から選ばざるを得ないため、悩んでしまう。しかも、別に好きなアイテムですらない。

これは、想像以上につまらない作業である。

 

どうせなら、毎日身に着けるという行為ですら、自分にとって楽しいものにしたい。

たまに遠出する時、自分が好きな感じに思える服装してる時って、それだけで自信になるしね。反対に、どうでもいい服だと、何もかも適当な心持ちになる。

 

変化をなかなか起こせない自分だし、洋服1枚買ったくらいで、何がどう変わることもないけれど、悩みが減る分、よけいなストレス抱えなくて済み、少しだけ自分に自信が持てるという結構大きなメリットが、洋服にはあるのだ。

 

身に着けるものは、言ってみれば自分の記号みたいなもんだし。

服装に自信を頼るのもいいし、快適な生活に満足する自分を求めたっていい。

 

お金が使えるってすばらしい。