時にひきこもる思考

考察とnikki 一言で言えば、ただのエッセイ

少人数、強し

人は、少人数の方がうまくいく。

 

先日、目撃した光景。

年の頃20前くらいの若い子らが集まって動く時、最初10人くらいのときは、皆が互いに「どうする?」「どうしよう?」って、探り探りでなかなか動き出さないのに、少しばらけるように促して、3人くらいのグループになった途端、スイスイ動けるようになった。

 

もちろん、互いにほとんど知らない者同士。

おそらく大人数で、ほぼほぼ初対面の相手だと、誰がグループ内でリーダーシップを取るのか、それを互いに探りあっているのだ。

そして、リーダーシップを取った人の意見に従おうという、そんな集団心理が生まれてくるのに対して、少人数の場合だと皆が平等になれるから、同じペースで動いて行けるのだと思う。


大人数だと階級を意識し、それが現実として生まれ、少人数だと皆が平等、階級など意識はしない。

距離感というのも、その要因だと思う。

 

やはり、物理的な距離が近い場合だと平等を感じやすいし、距離を感じる距離だと、上下関係が生まれ、自分の位置や役割を考え出す。

まさに社会的な生き物って感じだ。

 

こういうことがあるからなのかは分からないが、私自身も昔から、大人数は苦手だった。

声が小さいから自分の声が届いているのか不安だし、つい隅の方に行ってしまう自分がいる。

でも少人数だと、声も届きやすく意見も言いやすい。

誰に話しかけているのかも把握しやすいので、安心できる。

 

そう考えると、集団というのは、ほんと、探り合いなんだと思う。互いの距離感、メンバーの性格や役割などを情報収集しつつ、自分の収まるところを見つける。

 

学校のクラスなんて、まさにそんなとこ。

クラスの中で、ある程度自分の立ち位置や役割を見つけて、そこに収まるでしょ。

みんな、何かしらの役割をもって存在しているのだと思う。

 

でも、もう学校を卒業したら、もう自由でいいじゃんね。

 

日本では、どうしても古来から集団社会だから、どうしてもそこをまず意識してしまう分、力が出せないかもしれない。

案外一人の方が、しっかり考えて自立ができるものなのかもしれないよ?