たまに、そりが合わないことがある。
職場の同僚は、わりと価値観が違うし、それぞれがこだわるポイントがずれていることもあって、話していて新鮮だと言われることもある。
しかしその一方で、合わない、かなりイライラするやりとりを引き起こすこともある。
「いやいやいや・・・」から始まる向こうの返しに、こっちがムキになる形でそれは勃発する。
(そもそも、いやいやいや・・・って、こっちの意見をよーく聞いたら、それっておかしいでしょ?大丈夫なのアナタの頭? っていうニュアンスを含んでるよね)
どうしても納得したくない訳ではないが、疎通がうまく一致しない。
言わんとしていることは分かるが、すごく向こうがかっちりした性格なのか、細かいことまで食いついてくる。
普段は、そんなことはまるでない。
価値観が違うため、多少の一致しない点など、それこそ山のようにある。
なのに、たまに、こうしてモヤモヤを抱える羽目になるのは、一体・・・
おそらく、私にとっての些細な点、そんなにそこは重要ではないだろうと思っている点が、向こうにとっては重要な点であり、だからこそ、向こうも流すことができず、ちゃんとするべきだと思っているのだろう。
つまり、同じ話をしていて同じものを見ていても、私にとっての重要な点と向こうにとっての重要な点が、ものすごく交わらない時がやってくる。
それが、今日だったというわけだ。
普段の会話では、交わっていなくとも、近くを通っていたり、共有できる何かがあるからこそ、そんなにモヤモヤを抱えることもない。ムキにもならない。
しかし、真っ向から対立するような始点の時、どうしても交わらないため、こちらも向こうも、自分の言い分が当然正解であるかのように主張、押し通そうとする。
その時は、もう何を言っても無理。
向いている方向が違うのだから。
向こうは向こうで、私の意見は間違っているから修正しようとするし、私は私で、自分の主張は曲げない。向こうの主張も一理あるけども、でも、そこにこだわる必要はないと思っている。
こういう時、私は何を言っても無駄だと経験上分かっているから、ぼやかそうと試みるが、向こうは決めつけてかかる。それこそ、向こうも主張を曲げない。
昔の私なら、対立する前に向こうに譲って同意しているが、今の私は頑固な意地っ張り。到底、迎合はできないのだ。
そんな風になると、これ以上話しても無駄だし、お互いがイライラする結果になるから、モヤモヤは残るが、もう引っ込めるしかないのだ。
とにかく、その場では有耶無耶にしても、モヤモヤは自分の中に残っている。
このモヤモヤをどうにかしないといけない。
大抵、そのままにしていると、ろくなことにならないのだ。
紙にイライラを書き殴ってみたり、その場を離れてエア殴りをしてみたり、時には悔しくて一人トイレで泣いてみたり。
今日は、そういった解消をしなかったせいか、やけに眠かった。
今までの経験上、このモヤモヤは一回眠って全てをリセットしない限り、消えることはない。
しかし大抵、この手のトラブルは午前中に起きる。
そして私の場合、そんな風にモヤモヤした場合でも、出来るだけ気にしてない平静を装うために、あえて話しかけてみることがある。
しかし、大抵は悪い結果に終わる。
今日も、何かしら話しかけてはみたが、そもそも自分の中のモヤモヤが消えていないものだから、顔も声もこわばっているし、昨日までのように話すつもりはない、そんな主張すら自身の内心にあると思う。笑顔で話したい気分では、決してない。
そんな状態で話しても、喧嘩腰になるだけ。
普段は気にならない程度の、ちょっとした向こうの言い方が、癇に障る。
それならもう、モヤモヤがあったその日は黙っていた方が、互いにストレスがなくて済むかもしれない。
だから、もし今度また同じようなことがあったら、もうその時点で「ハイハイ、ソウデスネ」とこちらが折れて、もうその日は話しかけるのをやめにしよう。
で、また翌日に普通に戻ればいい。
モヤモヤをリセットするには、一日を経過させないとダメみたいだ。
もっとも、年上の向こうがどう思っているかなんて分からない。
でも、それこそ、こっちの知ったことじゃない。
互いに、自分にとってダメージの少ないやり方で、やっていきましょうよ。
別に、嫌いたいわけではないのだから。